このサイトは、北海道遺産「ピアソン記念館」とNPO法人ピアソン会に関するホームページです。
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 このピアソン邸は、大正3年(1914年)に、山小屋風の西洋館として建設されましたが、ごく最近まで、ピアソン宣教師自身が設計・監督して建設されたものと考えられておりました。しかし、平成7年(1995年)に、大阪芸術大学の山形政昭氏(当時助教授)の研究で、日本の建築史の中で余りにも有名な、ウイリアム・メレル・ヴォーリズ氏の設計であることが判明し、さらに設計図の原本も発見されました。ヴォーリズは全国で約1,600の作品を生涯で残していますが、ヴォーリズの作品の中で日本最北の地に、それもごく初期の作品が現存しているなどとは、関係者にとっても予想もしなかったことでした。

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建築物の品格は、人間の人格の如く、
その外装よりもむしろその内容にある


 ヴォーリズの建築家としての歩みは明治41年(1908)、来日3年目の28歳からだった。京都YMCA会館の現場監督を依頼され、建築事務所(後のヴォーリズ建築事務所を開設)した。スタッフの中には建築を正規で学んだ者は少なく、ヴォーリズを慕う者の集団であったが、アメリカからの建築家も次々参加して設計活動を推進していった。『建築物の品格は、人間の人格の如く、その外装よりもむしろその内容にある』とは1937(昭和12)年に発行された「ヴォーリズ建築事務所作品集」の冒頭からの一コマであるが、これこそヴォーリズが設計に取り組む信念であった。例えば、室内の隅々にほこりがたまらないように、床も天井の隅にも丸みを付け、階段の段差を引く幅をゆったりととり、手すりにも丸みをつけたり……といった具合である。